民間その他

高齢者ケア付住宅

介護士に相談する老人

これはご老人を対象とした集合住宅で、公共のもありますが民間が運営しているのもあり、細かく分類すればかなり多くの種類があります。 下宿のような形態をしているところもありますし、どんなタイプなのかはそれぞれに確認をしないと高齢者ケア付住宅というだけではわかりかねます。 多少のケアは期待してもいいのですが介護というほど本格的なサービスはちょっと難しいので、要介護認定を受けて長い人だとここでは満足なサービスを受けられるとは言いがたく、本当に軽いケアだけと思っておきましょう。 高齢者向けのケア付きの住宅ではありますが介護施設ではありませんので、そこは勘違いしてはいけないのです。 もしも入居中にカラダが不自由になって介護の必要がある肉体になってしまったら、派遣してもらうタイプの在宅の介護サービスを別途契約するか、退去して介護サービスを受けられる施設へと移ることになります。 自分がどこまで不自由な身体になっているかで高齢者ケア付住宅に住めるかどうかが決まりますので、ご自身の状況を客観的に判断できないのであれば誰かに相談してこの施設が相応しいか考えてみましょう。 自分での判断はどうにも甘くなりがちですし、最初から施設のスタッフに「私はここに入居する資格はありますか?」と訊ねてみるのもいいかもしれません。 もしもそこで不適合だとされたとしても、きっとあなたにピッタリの施設を紹介してもらえるでしょうから無駄にはなりません。

サービス付き高齢者向け住宅

これは最近認められた分類で、医療や介護と足並みを揃えて生活を送ることができる素敵な老人ホームです。 従来の高齢者専用賃貸住宅よりもさらに充実させたサービス内容となっており、入居者の安否確認、つまりは生存確認なんかが付随していなければこの老人ホームに該当することは不可能で、運営者のハードルが高くなっているでしょう。 入居者にとっては嬉しいことなのですが施設側の負担も大きく、さらに最初に礼金を支払う必要がないことも大きな違いとなっています。 通常は敷金と礼金、それに毎月の家賃と更新時の更新料を入居する者が支払っていくのが当たり前となっていましたが、サービス付き高齢者向け住宅ではそのうちの更新料と礼金が免除されるので、運営者の収入は少なくなっています。 利用者に提供するサービスの質も高くなっており、そのような理由からこのサービス付き高齢者向け住宅を運営したがらない民間業者も少なくは無く、この登録をしないでただの高齢者向けの住宅として運営を望む所もあるようです。 礼金や更新料が収入から除外されるのが痛いでしょうし、それを失うのならあえてサービス付き高齢者向け住宅の申請をせずに今まで通りでいいや、ということなのでしょうが、毎月の家賃を考えるとどちらが稼げるのかはわかりません。 登録申請をする民間業者もあるのでどっちが商業的に旨みがあるのかははっきりと断ずることはできませんが、お年寄りが住みやすいのは確実にサービス付き高齢者向け住宅でしょう。

グループホーム

これは名称から想像される通りの施設で、グループを組んだお年寄りが協力して互いに助け合いながら生活している施設となります。 グループは5人とか9人のユニットで、このユニットが互いにメンバーをサポートしながら和気藹々と生活しています。 もちろん老人ホームに分類される施設なのでユニットのメンバーだけでは上手に乗り切れない問題も発生しますから、スタッフも応援してくれます。 「頑張れ!」や「ファイト!」と掛け声をかけて応援するのではなく、介護に関する手助けや相談に乗ったりで、家族のようなお付き合いがこのグループホームの売りといっても過言ではないのかもしれません。 施設は戸立ての住宅をバリアフリーにリフォームしたものを使っていたり、既存の施設に併設されたものまでいろいろとありますが、どれも共同生活のために考え抜かれた間取りをしていると思っておけばよさそうです。 この形態の老人ホームの特徴は入居者同士が協力しあうことですので、あまりに無口だったり協調性のない御老人はみんなに溶け込むことができずに不憫な存在となり、寂しい思いを噛み締めながら毎日を過ごす事になります。 頑固な老人でも施設のスタッフは根気良く面倒をみてくれますが、同じような立場のメンバーに対して意地を張っていると相手の対応も冷たくなってしまいます。 グループホームに入居するのなら、どんな人ともうまくやっていける、愛想笑いがお上手な方の方が向いているでしょう。